2026年1月10日、電車とバスを利用して冬の戦場ヶ原(せんじょうがはら)をトレッキングしてきました。暖冬の影響で積雪は少なく、足が雪に埋まることはほとんどありませんでしたが、踏み固められた雪や凍結した場所が点在していました。本記事では、実際に歩いて感じた冬の戦場ヶ原の雰囲気やルートの分かりやすさ、装備面で気を付けたいポイント、そして三本松での立ち寄りスポットまで、体験をもとにまとめています。
2026年1月10日、電車とバスで冬の戦場ヶ原へ
2026年1月10日(土)、電車とバスを乗り継いで冬の戦場ヶ原(せんじょうがはら)をトレッキングしました。この日は暖冬の影響もあり、積雪は少なめで、足が雪に埋まるような状況ではありませんでした。その代わり、踏み固められた雪や凍結している場所が多く、スノーシューよりも「歩く冬の湿原」という印象が強い一日です。
朝9時ごろに三本松(さんぼんまつ)で下車すると、空はよく晴れていて空気が澄んでいました。冬らしい冷たさはありますが、風が弱ければ歩き始めてすぐ体が温まります。公共交通でアクセスできるため、冬道の運転に不安がある人でも計画しやすいのが、戦場ヶ原の大きな魅力だと感じました。
この時点で感じたポイントは、「雪対策よりも凍結対策が重要」ということです。実際に歩いてみると、装備選びの方向性も自然と見えてきます。そんな状況を踏まえつつ、冬の戦場ヶ原をどう楽しめたのかを、このあと順にまとめていきます。

三本松でサルの群れに遭遇、冬の奥日光らしいスタート
三本松(さんぼんまつ)でバスを降り、歩き始めてすぐの駐車場付近でニホンザルの群れに出会いました。冬の戦場ヶ原は静かな印象が強いだけに、いきなり野生動物の姿を目にして、奥日光に来た実感が一気に高まります。
サルたちは日向で身を寄せ合うように座ったり、毛づくろいをしたりと落ち着いた様子でした。人の気配があっても慌てることはなく、このあたりが日常的な行動範囲なのだと思います。ただし距離を詰めすぎるとお互いにとって良くないため、近づかず静かに観察するのが安心です。
冬の澄んだ空気の中で、こうした自然の光景に出会えるのも、戦場ヶ原散策の魅力のひとつです。スタート直後から奥日光らしさを感じられ、これからのトレッキングへの期待が高まりました。


暖冬で雪は少なめ、スノーシューより「歩く冬の湿原」
今回の戦場ヶ原では、スノーシュートレッキングを想定していましたが、実際の積雪はかなり控えめでした。暖冬の影響もあり、湿原周辺は雪が薄く、場所によっては枯れ草や地面が見えている状態です。
そのため、足が雪に埋まることはほとんどなく、歩行自体はとても快適でした。踏み跡もはっきりしており、テンポよく進めます。いわゆる「雪を踏み分けて進む冬山」ではなく、「冬の湿原を静かに歩く散策」という印象が強く残りました。
雪が少ない年は、スノーシューを履くとかえって歩きにくくなる場面もあります。その日の積雪量や路面状況を見て、無理に装備を合わせないことが大切だと実感しました。澄んだ空気の中で広がる湿原の景色は、積雪が少なくても十分に冬らしさを感じさせてくれます。



目印のリボンで迷いにくい。ただし凍結区間は要注意
戦場ヶ原を歩いてまず感じたのは、ルートの分かりやすさでした。要所ごとに目印のリボンが設置されており、進む方向に迷う場面はほとんどありません。踏み跡もはっきりしていて、視界が良い日は安心して歩けます。
この日は積雪が少なかったため、足が雪に埋まることもなく、歩行自体はとてもスムーズでした。防寒対策としてしっかり着込んでいけば、思ったほど寒さを感じることもありません。歩いているうちに体が温まり、冬の散策としてちょうど良い体感でした。
一方で、いちばん注意したいのが凍結です。踏み固められた雪道や木道の一部は凍っており、特に木道は平らなぶん滑りやすく感じました。雪が少ない年ほど凍結が目立ちやすいので、「雪がない=安全」と思わず、足元には常に気を配る必要があります。ペースを落として慎重に歩くことで、安心して散策できました。
足元装備のリアル:KEENの履き心地と、軽アイゼンの有効性
今回の戦場ヶ原トレッキングでは、最近購入したKEENの靴を履いて歩きました。実際に使ってみるとフィット感がとても良く、足が靴の中でズレにくいため、踏み固められた雪道でも安心して歩けます。長時間歩いても違和感が出にくく、冬の散策にはちょうど良い履き心地でした。
路面状況は「雪が深い」というより、「凍結している場所が点在する」状態です。こうしたコンディションでは、スノーシューよりも軽アイゼン(チェーンスパイク)が効果的だと感じました。凍った場所でも滑りにくくなり、足元への不安が大きく減ります。
この日の戦場ヶ原では、雪対策よりも凍結対策の重要性を強く実感しました。足元をしっかり整えることで、冬の湿原散策をより安全に、快適に楽しめます。


今回のように雪が少なく凍結が多い日は、
歩きやすい靴と軽アイゼンがあるだけで安心感がかなり違いました。
参考までに、今回履いた靴と軽アイゼンの例を載せておきます。
澄んだ景色とカレーうどんで締める、冬の戦場ヶ原トレッキング
この日は天気に恵まれ、空気がとても澄んでいて、歩いているだけで気持ちの良さを感じる一日でした。開けた湿原からは男体山(なんたいさん)方面や日光白根山(にっこうしらねさん)がはっきり見え、冬の奥日光らしい景色をしっかり堪能できます。雪が少ない年でも、山の輪郭や空の青さが際立ち、静かな冬景色の魅力は十分でした。
トレッキングを終えたあとは、そのまま三本松に立ち寄り、カレーうどんを食べて体を温めました。とろみのあるカレーが冷えた体にじんわり染みて、歩いたあとの締めにちょうど良い一杯です。無理のない距離を歩き、景色を楽しみ、最後に温かい食事で終わる流れは、冬の戦場ヶ原散策にとてもよく合っています。
雪が少ない年の冬戦場ヶ原は、スノーシュー目的だと物足りなさを感じるかもしれませんが、その分歩きやすく、公共交通でも気軽に訪れやすいのが魅力です。凍結箇所だけ注意すれば、冬ならではの静けさと澄んだ空気を、落ち着いて味わえるトレッキングになります。




