暑さが本格化してきた2025年7月、栃木県市貝町の「道の駅サシバの里いちかい」で思いがけない夏のごほうびに出会いました。
それは、道の駅内の人気店「ジェラートミルク」が提供する天然かき氷。しかも選んだのは、キリッとした酸味が際立つシークヮーサー味。
ひと口食べれば、ふわふわの天然氷がとろけ、じんわり広がる爽やかな風味に思わず笑顔に。暑さを吹き飛ばすような清涼感と、酸味好きにはたまらない味わいが詰まった一杯でした。
この記事では、そんな感動のかき氷体験とあわせて、道の駅で楽しめるグルメやサービスの魅力をたっぷりご紹介します。
市貝町の道の駅サシバを満喫
栃木県東部、市貝町(いちかいまち)にある「道の駅サシバの里いちかい」は、地元の魅力がぎゅっと詰まったスポットです。名前にある“サシバ”とは、町のシンボルでもあるタカ科の渡り鳥「サシバ」のこと。里山の豊かな自然を象徴する存在として親しまれています。
この道の駅の特徴は、広すぎず、でも内容はしっかり充実していること。農産物の直売コーナーには地元の新鮮野菜や果物が並び、屋外のグルメエリアではラーメン、ハンバーグ、ジェラート、かき氷など多彩なローカルフードを楽しめます。

加えて、散策や観光の足として便利なレンタサイクル(4時間800円)のサービスもあり、のどかな田園地帯をのんびり走るポタリングも楽しめます。

さらに、フォトスポットとして人気なのが、施設内に設置された「348(いちかい)モニュメント」。数字の読み方が町名にかけられており、訪問記念の一枚を撮るにはぴったりの場所です。

道の駅で味わう天然かき氷体験
市貝町の道の駅グルメの中でも、夏の注目メニューがこちら。飲食棟にあるスイーツ店「ジェラートミルク」が手がける天然氷のかき氷です。

このかき氷、ただの氷菓子ではありません。使われているのは、日光の「松月氷室(しょうげつひむろ)」で作られた天然氷。ゆっくりと自然の寒さだけで凍らせた氷は、密度が高くて透明度があり、削るとふわふわ。食感の違いは明らかで、コンビニや屋台で出会う氷とはまったくの別物です。
価格はフレーバーによって異なりますが、大体600〜800円前後。今回いただいた「シークヮーサー味(800円)」は、特に暑い日にはぴったりの爽やか系。次章ではその実食レビューをお届けします。
酸味が決め手!シークヮーサー氷
さっそく注文したのは、「ジェラートミルク」のシークヮーサー味の天然かき氷(800円)。
見た目はシンプルですが、手に取ると驚くほどのふわふわ感。まるで綿雪を集めたような氷に、鮮やかなシークヮーサーシロップがたっぷりかかっています。

ひと口食べてみると…これはうまい!
まず広がるのは、しっかりとした酸味のインパクト。そして、あとからほのかに感じるやさしい甘さが全体を調和させてくれます。味わいはキリッと引き締まっていながら、尖りすぎず絶妙なバランス。
筆者はもともと酸っぱいものが大好きなのですが、このかき氷はドンピシャ。「甘さ控えめ・酸味強め」を求めている方には自信をもっておすすめできます。

そして忘れてはいけないのが、氷そのものの質の高さ。天然氷ならではの繊細な削りとくちどけは、まさに別格。最後まで頭がキーンとならず、するするっと食べ進められるのも魅力のひとつです。
味・食感・温度感のどれをとっても、この一杯に満足度100%。正直、来年も絶対にリピートしたいと思えるレベルでした。
市貝グルメがそろう道の駅の魅力
「ジェラートミルク」の天然かき氷で心も体もひんやり癒された後は、周囲のグルメブースもじっくりチェック。
道の駅サシバの里いちかいは、地元食材を使った個性派グルメの宝庫でもあります。
おやじのハンバーグ:黒毛和牛100%の本格派

まず注目したいのが「おやじのハンバーグ」。黒毛和牛と国産豚をブレンドした手ごねハンバーグは、ジューシーさと肉感が両立した逸品。某有名サッカー選手や芸能人も足を運ぶという人気店で、実は通販でも取り寄せ可能だとか。おみやげにも喜ばれそうです。
🍔おやじのハンバーグで販売されている「348バーガー」、実は全国の道の駅グルメの中でも注目の一品なんです。
DMMブックスの電子書籍『道の駅ご当地バーガー大全』にも掲載されていて、全国の“ご当地バーガー旅”のガイドにぴったり!
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三四六カフェ:ワンコイン感覚のしっかりランチ

店名は「三四六(さしば)カフェ」。手作り感のあるあたたかいメニューが並び、キーマカレーやオムハンバーグ丼が600円台から食べられるのも嬉しいポイント。ドリンク付きセットやトースト系の軽食もあり、気軽に立ち寄れるカフェとして人気です。
ラーメン店:魚介系・味噌・つけ麺も!

こってり系が好きな方には、グルメ棟のラーメン専門店がおすすめ。魚介ダシの効いた中華そばや、味噌ラーメン、つけ麺も提供されていて、どれも本格派の味わい。価格は800円〜900円台で、味玉やチャーシューの追加も可能です。
市貝ミルクのジェラート:本家の看板スイーツ

かき氷を提供している「ジェラートミルク」は、本来手作りジェラートの専門店。市貝産の生乳を使用した「プレミアムみるく」や「とちおとめ」など、ここでしか味わえないフレーバーが揃います。暑い季節にはかき氷&ジェラートのWスイーツ巡りもアリかもしれません。
市貝町の道の駅は、いわゆる“ご当地グルメフェス”のような楽しさが凝縮された空間。食事、スイーツ、テイクアウト、どれを選んでも満足感は高めです。
迷い猫の掲示に感じた地域のやさしさ
かき氷を食べ、グルメを巡り、満足感いっぱいでベンチに戻ったところで、ふと目に留まったのが一枚の掲示ポスターでした。

内容は、「茶トラの迷い猫を保護しています。飼い主さんを探しています」というもの。猫は赤い首輪をしていて、保護されたのは2025年6月5日、市貝町藤の木台付近とのこと。
このポスターは、「道の駅サシバの里いちかい」に掲示されており、問い合わせ先として道の駅の電話番号(0285-68-3485)が記載されています。
こうした掲示が自然に目につく場所にあるのは、道の駅が地域の人々と密接につながっている証拠。グルメや観光の拠点であると同時に、地元の情報ハブとしての役割も果たしているのだと感じました。
市貝の夏を癒す道の駅の過ごし方
栃木県市貝町の「道の駅サシバの里いちかい」で味わった、天然氷のかき氷・シークヮーサー味は、この夏いちばんのヒットスイーツでした。
ふわふわで口どけの良い氷と、しっかり酸味の効いたシークヮーサーシロップが織りなす爽快な味わいは、暑さも疲れも忘れさせてくれるほど。しかもこの美味しさが、道の駅で気軽に味わえるのだから驚きです。
加えて、ハンバーグやラーメン、ジェラートなどの地元食材を活かしたグルメも充実。テラス席でのんびり食事を楽しんだり、電動レンタサイクルで周辺の里山を散策したりと、小さな旅の目的地としてもじゅうぶんな魅力があります。
そして最後に見かけた迷い猫のポスターに、地域のやさしさを感じられたのも印象的でした。観光地でありながら、どこか家庭的で落ち着けるこの道の駅は、「また来たい」と思える場所です。
市貝の夏、もしどこかでひと息つきたくなったら、この道の駅で“ひんやり体験”をしてみてください。
きっと、想像以上のごほうびが待っています。